公開: 2019年10月17日
更新: 2019年10月20日
ドイツのポツダムでの会議を終えたトルーマン米国大統領は、1945年8月6日、米国への帰国の途上、米海軍の軍艦の船上で、広島への原爆投下の報告を受けました。トルーマン大統領はその報告を受けて、船上から米国国民に対して放送するメッセージをまとめました。そのメッセージには、「米国の兵士を死なせないため、日本の市民の犠牲を少なくするために、原子爆弾を日本に投下した」とする発表が含まれました。これは、原子爆弾の投下によって日本の降伏を早め、戦争で「多くの犠牲者が出る」ことを防ぐことができるとする論理に基づいています。しかし、そのことで数多くの一般市民を犠牲にしたことが許されるものではありません。今日でも、米国市民の約半数はこの政府による説明を承認していますが、そうでない国民も約半分います。